ご案内

 現代日本画壇を代表する画家である、宮廻正明画伯の個展を開催します。画伯は、日本美術院の同人として、創意に満ちた多彩な作品を生み出されるとともに、東京藝術大学の教授として後進の育成にあたられ、また、保存修復技術の分野においても、最新の科学技術と芸術とを結び、クローン文化財に代表される画期的な成果を上げて来られました。
 そうした画伯の描き出す作品からは、常に人の営みや自然の姿を見つめる温かな眼差しが感じられます。人の手が生み出すものへの限りない愛情と、深い好奇心が一貫した活動の原点になっていることが伝わってきます。
 今回の展覧会では、初期から近作に至る代表的な作品によって、その世界を紹介します。画伯に名付けていただいた展覧会の副題、無極とは、果てが無いこと、極まりが無いことを意味し、東京藝術大学を退官されても、絵を描き続ける限り、何かを生み出し続ける限り永遠に続く、ご自身の歩みと、その決意を象徴しているようです。
 本展覧会によって、作品はもとより、画伯の多面的な魅力を受け取っていただければ幸いです。


◆会期:平成30年8月25日(土)~9月24日(月)※会期中無休
◆開催時間:10:00~16:00
◆入館料:一般1000円・前売券800円※学生及び18歳未満無料

※「身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をご提示の際、ご本人様のみ無料」としています。
※初日:25日(土)10:30~宮廻正明先生による「ギャラリートーク」を開催予定。

宮廻正明展