ご案内

 画家を志し上京、1896年東京美術学校(現、東京藝術大学)に入学、主席で卒業する。川端玉章の指導を受け、数々の賞を受賞。鋭い観察眼と精緻な画風で、花鳥、山水、動物を得意とした。

 技術に優れる選ばれた画家が許された審美書院において作品の模写を行いながら、数々の作品を発表する。晩年は雪舟会設立に賛同するなどの活動を行うも、肺結核にかかり、僅か39歳の若さで他界。有力な画商が付いていなかった為、天才的な才能を持ちながらも一般にあまり知られておらず、そのほとんどの作品が生家に残されている。

 既に100年が経過しているにもかかわらず、保存状態が極めて良い作品は色鮮やかで今なお、芳煙の息づかいが感じられるほどである。没後100年の記念にあたる本展を通し、郷土が育んだ天才日本画家中原芳煙の生涯とその魅力の全貌を紹介する。
中原芳煙展 会期:H29.6.17~7.9



中原芳煙展 作品紹介(一部)